
Google Antigravityって聞いたことある?
Julesとの違い、実は結構はっきりしてるんだよ。
今回はこの2つのAI開発ツールを、料金やCursorとの比較まで含めて整理するよ!
1. Google Antigravityとは?
Google Antigravityは、単なるコード補完ツールではなく、開発者がAIエージェントと連携してタスクを遂行するためのエージェント・ファーストなプラットフォームです。2026年5月のGoogle I/Oで発表されたAntigravity 2.0では、macOS・Linux・Windows向けの独立したデスクトップアプリとなり、CLIやSDKも提供されるようになりました。このCLI(コマンドagy)は、2026年6月18日に提供終了したGemini CLIの後継にあたります。
またモデルもGemini系に固定されておらず、Claude(Anthropic)やGPT-OSS(OpenAI)などをワークスペース内で切り替えて使えるマルチモデル対応も特徴です。

- 主なユースケース: 複数エージェントによる複雑な機能開発と、視覚的検証
- 類似カテゴリのツール: Cursor(Anysphere社)、Amazon Q Developer(Agent capabilities)など
2つの操作面:Editor View(同期)とAgent Manager(非同期)
- Editor View: 開発者がその場でエージェントと対話しながらコードを直接動かす同期(Human-in-the-Loop)モードです。スマートなタブ補完、欠落した依存関係を解決するTab to import、論理的な位置へカーソルを移動させるTab to jumpなど、コーディング作業を最適化する機能が搭載されています。
- Agent Manager: 複数のAIエージェントを人が付きっきりにならずに並行実行させる非同期(Fire-and-Forget)モードです。タスクやコマンドは非同期に実行され、メインのエージェント作業をブロックしません。
「Next.jsとTailwind CSSを使用してレスポンシブなダッシュボードを作成する」といった指示を出すと、エージェントは自律的にタスクリストを作成し、依存関係のインストールからブラウザでのUI確認までを実行します。
アーティファクト(成果物)による検証モデル
エージェントの行動や成果を確認するため、Artifacts(アーティファクト)と呼ばれる視覚的な成果物を通じてレビューを行います。

2026年1月、外部ファイル経由の間接的なプロンプトインジェクションを悪用したデータ窃取・リモートコード実行の脆弱性が報告され、Googleは同年2月にパッチを配信済みです。エージェントに未知のファイルやWebページを読み込ませる際は、この種のリスクを踏まえて権限設定やレビュー体制を見直すことをおすすめします。
2. Google Julesとは?
Julesは、2024年12月にGoogle Labsの実験として始まり、2025年8月に正式版へ卒業した非同期コーディング・エージェントです。他のツールが主にローカル環境や開発者の手元で動作するのに対し、Julesは開発者が入力を止めて別の作業をしている間に、クラウド上で自律的にタスクを完了させることに特化しています。

- 主なユースケース: バグ修正・ドキュメント追加・機能実装まで幅広いコーディングタスクの非同期な処理とPull Requestの自動作成
- 類似カテゴリのツール: GitHub Copilot Workspace、Amazon Q Developer(Software Development Agent)、CursorのBackground/Cloud Agentsなど
クラウドVMとGitHub連携のアーキテクチャ
Julesの特徴は、ローカルPCではなく隔離されたGoogle管理の仮想マシン(VM)でタスクが実行される点にあります。
- タスクキューイング: 開発者がGitHubのIssueやJulesのUIを通じて、タスクの指示を送信します。
- VMのプロビジョニング: Google Cloud上に一時的なVMが立ち上がり、リポジトリがクローンされ、依存関係がインストールされます。
- Geminiによる計画と実行: 契約プランに応じたGeminiモデル(無料枠はGemini 2.5 Pro、Pro/Ultraプランではより新しいモデルへのアクセスが優先的に拡大)がコードベースを分析して計画を立て、修正、テストを実行。失敗時には自己修復を繰り返します。
- プルリクエスト (PR) の生成: タスク完了後、詳細な説明とテスト結果を含むPRを自動的に作成します。

3. Jules・Cursorとの違い
Julesとの違い:エージェントをどこに置くか
AntigravityとJulesはどちらもGoogleのAIエージェント製品ですが、Antigravity自身がEditor View(同期)とAgent Manager(非同期)の両方を持つため、同期か非同期かでは説明できません。違いはエージェントをどこに置くかにあります。
- Antigravity: IDE・ブラウザ操作・ターミナル・Artifacts・複数エージェントを開発環境そのものに統合するプラットフォーム。同期・非同期どちらの操作面も持つ。
- Jules: GitHubリポジトリを独立したクラウドVMに渡し、非同期コーディングエージェントとして開発タスクを任せる仕組み。PR作成が中心的なアウトプット。
Antigravityは「自分の開発環境の中でエージェントと一緒に作業を進めたい」場面に、Julesは「GitHubリポジトリごと渡して、独立した環境でタスクを進めておいてほしい」場面に、それぞれ向いています。両者は競合するというより、エージェントの置き場所が違う別のツールと捉えるのが実態に近いです。
Cursorとの違い
Antigravityはエージェント・ファーストな開発環境という点で、しばしばCursor(Anysphere社)と比較されます。ただし現在のCursorもBackground Agents(Cloud Agents)という非同期のクラウドエージェントを備えており、「Antigravity=マルチエージェント、Cursor=普通のAI IDE」という単純な比較はもう成立しません。両者の違いは、AntigravityがAgent Managerによるマルチエージェントの一元管理と、Artifactsによる視覚的な成果物レビューをGoogle製品として一体化して提供している点にあります。
両ツールとも機能追加のペースが速いため、細かな機能差は必ず各公式サイトの最新情報でご確認ください。
4. 料金プランと選び方
料金プラン(Google One AIプラン)
Antigravity自体は無料の公開プレビュー(Individualプラン、$0)としても利用でき、有料のGoogle One AIプランは主に利用上限の引き上げにあたります(AI PlusにはJules/Antigravityの特典は含まれません)。詳細な最新プランや各特典の比較については、Google One AI プラン詳細をご確認ください。
2026年5月のGoogle I/Oで、AI Ultraは5倍枠($100/月)と20倍枠($200/月)の2段階に再編されました(従来の$249.99の単一プランから変更)。また2026年6月にはAI Plusが$4.99に値下げ・ストレージ400GBに倍増しています。
| プラン名称 | 主な対象 | Jules/Antigravity特典 | ストレージ | 月額目安 |
|---|---|---|---|---|
| AI Plus | 一般ユーザー | 含まれない | 400 GB | $4.99 |
| AI Pro | プロフェッショナル | タスク・同時実行数の上限拡張、$10 Cloudクレジット | 5 TB | $19.99 |
| AI Ultra(5x) | ヘビーユーザー | Jules 5倍利用枠、$40 Cloudクレジット | 20 TB | $100 |
| AI Ultra(20x) | 最上位ユーザー | Jules 20倍利用枠、$100 Cloudクレジット | 30 TB | $200 |
上記の価格や特典内容は2026年8月時点の情報を基に構成しています。プラン内容や利用可能な機能は随時アップデートされるため、実際に契約される際は必ず公式ページにて最新情報をご確認ください。
結局どっちを使えばいい?
- 「自分の開発環境の中で、複数のエージェントを指揮しながら進めたい」なら:Antigravity Editor View(同期)とAgent Manager(非同期)を使い分けながら、Artifactsで成果物をレビューするワークフローが特徴です。
- 「GitHubリポジトリごと渡して、バグ修正から機能実装まで任せたい」なら:Jules クラウドVM上で非同期に稼働し、完了後にPull Requestを自動作成してくれます。
より広くGoogleのAI開発ツール全体(AI Studio・Gemini CLI・Code Assistを含む5つ)の使い分けを知りたい方は、AntigravityからJulesまで。Google AIツール5種を役割別に目利きしてみたもあわせてご覧ください。
よくある質問
Google AntigravityとJulesについて、よく聞かれる質問をまとめました。
Google Antigravityとは何ですか?
AIエージェントと連携してタスクを遂行するためのエージェント・ファーストな開発プラットフォームです。2026年5月のAntigravity 2.0からは独立したデスクトップアプリとなり、その場で対話しながら作業するEditor View(同期)と、複数エージェントを並行実行するAgent Manager(非同期)の両方を備えています。
JulesとAntigravityの違いは何ですか?
Antigravity自身が同期・非同期の両方に対応しているため、単純な「同期か非同期か」では説明できません。違いはエージェントの置き場所で、Antigravityは自分の開発環境そのものにエージェントを統合するのに対し、JulesはGitHubリポジトリを独立したクラウドVMに渡してタスクを任せ、完了後にPull Requestを作成する仕組みです。
Antigravityの料金はいくらですか?
Antigravity自体は無料の公開プレビュー(Individualプラン、月額0ドル)としても利用できます。上限を引き上げたい場合はGoogle One AIプランが必要で(AI Plusには含まれません)、2026年8月時点でAI Proは月額19.99ドル、AI Ultraは5倍枠が月額100ドル・20倍枠が月額200ドルです。最新の価格は公式サイトでご確認ください。
AntigravityとCursorの違いは何ですか?
現在のCursorもBackground Agents(Cloud Agents)という非同期のクラウドエージェントを備えているため、非同期対応の有無だけでは差別化できません。AntigravityはAgent Managerによる複数エージェントの一元管理と、Artifactsによる視覚的な成果物レビューをGoogle製品として一体化して提供している点が特徴です。

開発環境に統合するAntigravity、リポジトリごと任せるJules。
置き場所の違いがわかると、使い分けに迷わなくなるよ!
気になった方はぜひ公式サイトも覗いてみてね。またねー!


