
ESG(環境・社会・ガバナンス)の観点を学ぶよ!
「プロジェクトにどう影響するか」という視点で押さえてね。
概要
企業が持続的に成長するには、環境保護・社会的責任・企業統治(ESG)への配慮が欠かせません。 プロジェクトマネジメントでも、環境への影響、社会的配慮、規制遵守や透明性が重要な要素となります。
ESGの3大要素(環境・社会・ガバナンス)の具体的な分類
試験では、具体的な取り組みやリスクがESGのどれに分類されるかが問われます。
| 要素 | 分類内容 | 具体的な活動・取り組みの例 |
|---|---|---|
| 環境(Environmental) | 自然環境への負荷最小化、資源の有効利用 | - 廃棄物削減、水資源・エネルギーの最適化 - カーボンフットプリントの分析 - 成果物の廃棄の容易さ、リサイクル性の設計 |
| 社会(Social) | 人権尊重、労働環境向上、多様性・地域社会配慮 | - 多様性と包摂(D&I) の推進 - 人権の擁護、従業員の健康と安全な労働条件 - 倫理的な調達、地域社会との関係構築 |
| ガバナンス(Governance) | 透明性、コンプライアンス、公正な内部統治 | - 法令・規制遵守(コンプライアンス) - 倫理的行動規範の徹底 - 監査可能性(Auditable)、意思決定の透明性 |
多様性(Diversity)の分類
多様性と包摂(Socialの重要要素)において、多様性は以下の2つに大別されます。
- 内面的/生得的な多様性(Inherent Diversity):
- 生まれたときから備わっている(変更が極めて困難な)個人的な特徴。
- 具体例: 年齢、性別、人種、民族、国籍、身体的特性など。
- 後天的/獲得された多様性(Acquired Diversity):
- 人生経験、キャリア、学習を通じて得られた特徴。
- 具体例: 教育水準、職歴、居住国、技術・スキル、言語、価値観など。
- ESGの3要素の分類(エネルギー効率=環境、労働条件=社会、コンプライアンス=ガバナンス)を理解する。
- 多様性には「生得的(年齢、性別等)」と「後天的(教育、スキル等)」の2種類がある。
関連模擬問題
【問1】
質問: プロジェクトの計画において、「成果物のリサイクル性を考慮した設計」「従業員の安全な労働条件の確保」「意思決定の透明性の確保」という3つの取り組みを検討しています。これらをESGの3要素に正しく分類したものは、次のうちどれですか。
選択肢:
- A. 環境、社会、ガバナンス
- B. 社会、環境、ガバナンス
- C. 環境、ガバナンス、社会
- D. ガバナンス、社会、環境
回答と解説を見る
正解は A です。
解説: リサイクル性を考慮した設計は自然環境への負荷最小化にあたるため「環境(Environmental)」、安全な労働条件の確保は労働環境の向上にあたるため「社会(Social)」、意思決定の透明性は公正な内部統治にあたるため「ガバナンス(Governance)」に分類されます。
【問2】
質問: チーム編成において多様性と包摂(D&I)を推進しています。「後天的/獲得された多様性(Acquired Diversity)」に分類されるものは、次のうちどれですか。(2つ選択)
選択肢:
- A. 年齢
- B. 教育水準
- C. 人種
- D. 技術・スキル
回答と解説を見る
正解は B, D です。
解説: 多様性は、生まれたときから備わっている「内面的/生得的な多様性(年齢、性別、人種、民族など)」と、人生経験や学習を通じて得られた「後天的/獲得された多様性(教育水準、職歴、技術・スキル、言語、価値観など)」の2つに大別されます。教育水準と技術・スキルは後天的な多様性に分類されます。