
スプリントレトロスペクティブを学ぶよ!
何を検査して何を改善するのか、
レビューとの違いに注目!
品質と効果を高める方法を計画するスプリントレトロスペクティブの目的と検査対象、改善の扱いについて解説します。
要点早見表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 目的 | 品質と効果を高める方法を計画する |
| 検査対象 | 個人・相互作用・プロセス・ツール・完成の定義 |
| 参加者 | スクラムチーム |
| タイムボックス | 最大3時間(1か月スプリントの場合) |
| 位置づけ | スプリントの最後のイベント(これをもってスプリントが終了) |
スプリントレトロスペクティブの目的と検査対象
- スプリントレトロスペクティブ(Sprint Retrospective): 品質と効果を高める方法を計画するためのイベント。
- スクラムチームは、個人・相互作用・プロセス・ツール・完成の定義に関して、今回のスプリントがどのように進んだかを検査する。検査する要素は作業領域によって異なることが多い。
- スクラムチームを迷わせた仮説があれば特定し、その真因を探求する。何がうまくいったか、どのような問題が発生したか、それらの問題がどのように解決されたか(または解決されなかったか)について話し合う。
改善の扱いとタイムボックス
- スクラムチームは、自分たちの効果を改善するために最も役立つ変更を特定する。最も影響の大きな改善は、できるだけ早く対処する。次のスプリントのスプリントバックログに追加することもできる。
- 2017年版にあった「レトロスペクティブで特定した改善アイテムを最低1つスプリントバックログに含めなければならない」という規定は、2020年版で削除された(追加は任意)。
- スプリントレトロスペクティブをもってスプリントは終了する。スプリントが1か月の場合、タイムボックスは最大3時間。スプリントが短ければ、通常はより短い時間で行う。
試験対策ポイント
- 目的は「品質と効果を高める方法の計画」。プロダクト(成果物)を検査するスプリントレビューとの対比で問われる。レトロスペクティブが検査するのはプロセスや人の働き方である。
- 検査対象の列挙「個人・相互作用・プロセス・ツール・完成の定義」に、完成の定義が含まれる点に注意。完成の定義の見直しに最も適した場がレトロスペクティブである。
- 「改善アイテムを最低1つスプリントバックログに入れることが必須」は2020年版では正しくない。2017年版からの変更点として頻出。
- タイムボックスは1か月スプリントで最大3時間。プランニング8時間、レビュー4時間との数字の混同に注意。
- チームがレトロスペクティブを不要と判断しても、必須イベントなので廃止はできない。スクラムマスターは価値ある場になるようファシリテーションやコーチングで支援する。
関連模擬問題
【問1】
質問: スプリントレトロスペクティブの目的は何ですか。
選択肢:
- A. 品質と効果を高める方法を計画する
- B. プロダクトバックログをリファインメントする
- C. デモを行う
回答と解説を見る
正解は A です。
解説: スプリントレトロスペクティブの目的は、品質と効果を高める方法を計画することです。個人・相互作用・プロセス・ツール・完成の定義に関して、今回のスプリントがどのように進んだかを検査します。
【問2】
質問: 正しいか正しくないか。スクラムチームは、スプリントレトロスペクティブで特定された優先順位の高いプロセス改善アイテムを少なくとも1つ選択し、スプリントバックログに追加しなければなりません。
選択肢:
- A. 正しい
- B. 正しくない
回答と解説を見る
正解は B です。
解説: この規定はスクラムガイド2017年版には存在しましたが、2020年版の更新で削除されました。最も影響の大きな改善はできるだけ早く対処すべきであり、次のスプリントのスプリントバックログに追加することも「できる」とされていますが、義務ではありません。